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In the Air, We=I live.

狙うは超文法 与える興奮を 教訓を説く前にNo look own

リクワイア・レクイエム

自分の人生のシンボル、テーマ、まぁなんでもいいんだけど、自分の人生を一言で表すと、的な問いに対して、僕が真っ先に思い浮かぶ回答が貧困だ。

 

こと特別な意味を持たせずに「金がない」くらいの意味だと思っていたが、存外と様々な意味を持つ言葉だった。wikipedia覗いてみると、かのアマルティア・センたまが「潜在能力を実現する権利の剥奪(a capacity deprivation)」と定義している。まぁ小難しいことは置いておいて、興味がある人は読むと面白い。

https://ja.wikipedia.org/wiki/貧困

ここでは貧困を漠然と「金がない」と定義する。

幼少期から僕は「うちは貧乏だから」というありふれた接頭語とともに育った。

とはいえ、特段食うに困ったこともなく、ゲームもあったし塾も行っていたし、高校は私立だった。大学の学費も親持ちだったし(奨学金は借りてたが)、なーんだ、普通じゃん、といった具合だ。

じゃあなんで貧困を強く意識するのか、はよくわかっていないけど、おそらく周りに金持ちが多かったことが原因、な気がする。相対的に貧困だった、今も。

心が貧しい、という表現は無関係な気もするが、金金言われて育つと、色々とがめつくはなるよね。

という、まぁなんでこういう話を書こうかと思ったのは、特段理由があるわけではないんだけど、一つはHIPHOP、もう一つは実際に人と会ったりして思うところがあるから。

一つ目は音源の記事に託したいので割愛。後者について。

一時期メディアで、奨学金が返せなくて風俗で働く女の子、みたいな存在が話題になった。奨学金返すの辛い!と声高に言い放つ若者が映る画面に、言いようもない嘲笑を向けたのが記憶に新しい。色々と言い分はあれど、借金してまで大学・高校行くのであれば稼げるように振る舞えよ、みたいに思ったことはある。(強烈なブーメランだが。)

これも一つの貧困の形。実際、昼間はWeb系のベンチャー、夜は風俗で働いている子を知っている。理由は知らないが。

spotlight-media.jp

東京は家賃が高い。7万なんてザラで、むしろ安い方、みたいな額面だ。

そのくせ、給与は高いわけではない場合もある。結果として貧困、みたいな。これも貧困。

上手くまとめられないんだけど、基本的に金や権力は、それを持ってる奴のところに集まるんだから、貧乏からノーリスクで一発逆転!みたいな謳い文句に眉をひそめたくなるのは共通理解かと思う。金がない奴はどんどん金がない状態に、なっていくのは摂理だから、無理が通れば道理が引っ込む的な論法で、貧困の度合いは増す。

結論、だからどうなんだ、ってものはないにせよ、最後に、東京タラレバ娘で倫子さんが書いた脚本にあった、

--東京で、私は透明人間になってしまった。

--自分でも、自分が見えなくなっていた。

というありきたりな引用とともに幕を閉じたい。

貧困と紐付くもう一つのキーワードは孤独だ。

僕が田舎から東京に出るとき母親に言われた、

「都会は怖い人がいっぱいおるでな、気をつけるんやで」

という言葉が導く孤独と、それを埋め合わせるために代償を払って群れる誰かと誰か。

上っ面だけキメて楽しいのかどうかは分からんが、それも一つの生き方、とぶん投げるのも癪だ。坂口安吾が言った「孤独は魂の病だ」という言葉の孤独と現代の孤独との間には、少なくない溝があるように思いはするが、それも含め、やはり孤独は魂の病なんだろう。社会的動物だとか、なんとか言って、そういう習性を利用して人を食い物にする連中が嫌いだ。

 

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